カヌ
座間味でおとーり三昧

すべては七厘会流なのだ!の巻
(沖縄に降立つ編)


 紆余曲折を経、ついにMOC(モンベル・アウトドア・チャレンジ)の座間味カヌーツアーに参加した七厘会。初のツアーであり、ノホホンとしておれば後はよきにはからってくれる感満点のツアーなのであるが、そこはそれ。我々は我々の思うままに行動しないと、頭がプスプスと言いだし、気分がモヤモヤとしてきてしまい、いわゆるストレスが発生してしまうのであるからして、やっぱり今回も大いに大暴れしてきたのである。

 さらに、ツアー前後の計2日間においてはマタマタ沖縄を喰らい尽くしてきたのであった。

 いや〜、しかし今回は辰野笛吹きおじさん、冒険課課長九里さん、笹尾団長、なっちゃん・山口ラバウル2等兵・シャチマグワイヤ(ゴメン、名前が出てこない)を代表とするMOCのスタッフおよびスタッフ各員、正義とバイオリンを愛するモノフィンマン・週末遊び人遊び丸さん・埼玉のバイク便チュー太さん、インドから来た?二人姉妹さん、そのほかにもここに紹介できない方、ごめんなさい!、の皆さん等など、いろんな人とガハハ・ワハハと楽しく笑い過ごすことができ、それはそれはとっても楽しいツアーになったのであった。

以上前説


 まぁ、なにか筆舌に尽くし難い嵐のような予約入れ!キャンセル!再度入れ!ダメ〜!沖縄手配!オッケ!いや宿ダメ!MOCに相談!・・・オッケー! 一同ホッ、とかそういうことがあったらしくて、一時はキコリのメールスプールもあふれんばかりに、という比喩が適切ではなかろうかと思われるほど今夏の遊び計画は初っぱなから波乱を極めたわけだが、なぜかキコリ的には

『ぼぅ』っとしていると

今年の夏の遊び方が決定され、生き方が決定され、住みかが決定され、飯が決定され、行きと帰りの交通の便が決定されていたのであった。いつもながら、飛行機に乗る旅の場合は優秀なエージェントが旅行手続きを完遂していてくれたりするのでラクチンである。

 さて、そのようにスバラシく完璧に旅行が手配されていたのにもかかわらず、12時集合の羽田にはだれも現れず、「ハテ? ここ羽田だよなァ、成田じゃないよなァ? ムムムム、あーJASの沖縄行き、あと20分で出ちゃうとか画面に出てるぞ・・・ピカピカピカ・・・搭乗手続き完了とかでてるし・・・ムムム、そういえばなにかワタクシは聞き間違いでもしたのではなかろうか?例えば『10時に羽田集合!』というのは『12時、羽田集合!』という様に聞こえなくもないしなぁ・・・」

 などといった感じでかなり完全に不安感に見舞われつつあったが、程なく

イヨッ!

と、あくっちゃんの声が聞こえ、

あ〜、いたいた!

と、リョウねぇの声が聞こえてきた。なーんだ、やっぱり12時(ぐらい)集合だったのね。よかった、聞き間違えかと思ったよ。ホッ
 それに、乗ってゆく飛行機はJASでなくてJALなんだと。あーそれなら出発まだだよ。なんだ〜、いつもの格安チケットGetでJASかと思ったよ。2月にいったときもJASだったから。

 その乗ってゆくべき飛行機の搭乗手続き終了間際になってやっとトノが現れた。沖縄逃避行首謀者がその調子でどうしたことか! オリはちょっとオドオドしちゃったんだぞ! ということで七厘会的にはいつも通り、順風満帆、悠々自適になぜか天気の大変よろしい東京を12時25分ジャストに後にしたのである。

この時期東京は鬱陶しい梅雨だったのではなかったのか!?


 初めてJALの飛行機に乗って驚いたのだが、室内がきれい!しかもイスがいくぶん広い!機内サービスのおやつが生もの系で、どっかの乾きものと比べて格段の満たされ感がある。もう言うことないッスという感じだ。って、やっぱりキコリには貧乏旅行が似合っているのであり、JALのヒコーキのシートを倒してフンゾリかえっているとタイホですカ?

 とかまぁ、そんなくだらねぇ事はどうでもいいのだが、飛行機が適当な高度に到達するとリョウねぇはスィ〜と寝に入ってしまった。仕事の疲れでもたまっているのであろう。ここは気持ちよく寝かせてあげようではないか! さぁさ、ホラホラ・・・ホラ・・ン?

トノ :『あれはなんだ!?』
キコリ:「ハッ! リョウねぇの下あごでアリマス!!」
トノ :『なぜあぁも・・・立派なのだ?』

 うーむ、確かにリョウねぇの下あごは立派であり、ある意味大福様のようである。あのプニリとした下あご、きっとドングリかヒマワリの種でも入っているにちまいない。ウッシッシ。
 とまぁ、こんな感じで1時間ちょっとの旅は、途中あくっちゃんがビンゴゲーム(ラストチャンスの17番でビンゴ!)でTシャツをゲットするなど、会心の棚からぼた餅力を遺憾なく発揮したりなどして移動時間を満喫していたのであった。(船で旅するのはフナ旅。では飛行機で旅するのはなんというのか? おしえてくだちい)



 眼下は真っ白な雲ばっかりであり、今どの辺りだかちっともわからねェなァと思っていると、アリャ!? どんどん雲に接近して行くではないですか。

「機長!高度が維持できません!!」
『バカモン!なんとしてもここは持ちこたえるんだ!!』
「しっ、しかし機長!! 燃料が・・・燃料が持ちません!!」

『あ〜やっぱりあそこのGSで入れときゃよかったネ。ケチるんじゃなかったネ』
「機長〜〜!!!!」

 というようなやり取りがあって高度が下がってきているのではないかと一瞬思ったが、それはトノとキコリの東北旅行の一幕なのであって、ここでは全く関係なくて単に沖縄那覇空港が近付いてきているというだけのことなのであった。

っていうか、オイ! 沖縄は曇りかよ!!

 いや。南国沖縄であるからまかり間違ってもそんなことはないのである!

台風でも来たンか的、ドシャ降り風 容赦ない大雨!!

 あ゛〜!? なんだよ〜、家庭の瀬で轟沈して沖縄に来れなかった山口会長のたたりか? とにかく家庭の事情を沖縄まで持ってきてほしくないもんだ、ふんまにもう。などとトノと話しながら空港に降り立つと、そこにはいまだかつて見たこともない、ピッカピカの空港がオイラたちを待ちかまえていたのであった。

南国的和やかムードの沖縄空港が・・・ここホントに沖縄?

 あとで聞いたらここは7月に新装オープン(て書くとパチンコ屋みたいであるが)したばかりなのであって、それはまるでオレ達をお待ちしておったのか、ヨシヨシ。苦しゅうないぞ、と勘違いしてしまうほどのナイスタイミング開港だったんである。

 どっちかってゆーと、ぼろっちぃ空港のままでいいから天気をなんとかしていただきたかったのであるが。

はらへったじょぉ〜

 そうそう。天気のことなんて、どうせ南の島なんだから気が向いたらまた晴れるサ。とりあえずそんなことはどっかにうっちゃっておいて、とりあえず飯でしょ、メシ。その前にこのドでけぇ荷物をなんとかしたいなっと。

 今晩のお宿とさせていただくホテルは、『沖縄・ナントカ・ビューホテル』とかいうところらしい。バスで行けば県庁前という停留所から徒歩5分というイージーアクセスだったのではあるが、荷物と天候とそれからトノの相変わらずの道案内力により、目の前に県庁前行きのバスが通りかかっていたのにもかかわらず

ん!バスの連絡が悪いので、タクシーで行こう!
乗り場はドコだ? あないせい!

と言ってスタスタ乗り場を探しに行ってしまったので、しゃあない。とりあえずタクシーで向かうことにした。ちなみにこのタクシーの運ちゃん。玉城さんという方なのだが、なんという島か忘れたが、まぁ出稼ぎに来ているうちにこっちに住み着いてしまった風な話とか、沖縄の海はきれいなんだオレも子供のころはよく潜ったもんさ風な話とか、沖縄の若モンは砂浜でキャンプするんだ、それが唯一の娯楽なんだよ風な話とか、4人で乗ればタクシーもバス並みに安いから、あっ、じゃ名刺渡しとくからご指名よろしく風な話とか、オリオンビール祭りやってるからゼヒ寄ってきなよ風な話などをし、しばし楽しいタクシー移動の儀を執り行った後、ホテルに着いた。

我々に似つかわしくない、ゴージャス感アリアリ

の立派なホテルである。オレなんて、屋根さえついてりゃ文句もねぇってのに。


それから


初日における我々の輝かしい戦果
沖縄に降立つ編
初日の晩飯前編
初日の晩飯後編
2日目における我々の輝かしい戦果
3日目における我々の輝かしい戦果

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