カヌ
またしてもやってしまった

 山口会長、恒例行事を吉野川でも! の巻


 山口会長の特技は2つある。ひとつは衝動買いで、もうひとつはウンチクを垂れるというよりはぜひボクの体験した喜びをキミにも知っていただきたいといった類の、ある種 教え魔的モノ教え病である。

 さて、久々にこの病気が発症したらしくまたまた被害者が出てしまったようである旨山口会長自ら掲示板に記載されたので、この懴悔日記的書き込みを100%使用してこのレポートを掲載させていただく。というよりはいただきました。



 先週末の土曜、現在の案件で知り合ったIBMの女性SEと一緒に、紀伊吉野は芝崎の瀬へと行って来ました。

 芝崎の瀬は奈良国体の際にカヌースラロームのコースに使用されたこともある、複雑かつ流速のある瀬です。以前のメールにも書きましたが、最初の落ち込み(3級)から50〜60mほど荒瀬が続き、核心部である芝崎の瀬(3.5級)に至るという、かなり長い瀬です。
 瀬尻はトロ場になっているのですが、岸部は岩場になっていて足が立つ場所がほとんどないので、水量が多く流速が増しているときには、そのままどんどん流されてしまうという可能性があります。

 さて、今回一緒に行った彼女は勿論カヌーははじめてで、例によって、わたしのかなり強引な誘いをうけて、軽い気持ちでやってきたことでしょう。
 最初は陸上トレーニング、それから落ち込みの上部にあるトロ場で実際に漕いでみるという、まぁ、普通のカヌースクールの手順でやってたわけですが、狭い場所でぱちゃぱちゃやってるだけじゃ面白くもないし、

「すこし流れのあるところにでてみましょうか」

といったそばから、あれさようなら、

ずるずると流されていってしまう

ではありませんか。

「う〜ん、これは間にあわんな。」

 彼女はゴーゴーとうなりを上げる芝崎の瀬へとゆっくりと後ろ向きに突入していったのでした。

 あとはご想像の通りで、まもなく沈した彼女はパドルは手放したものの、しかし、私の教えに忠実に、艇にしがみつきつつ逆巻く波の中を流されていったのでした。その後、ロデオ遊びをしていたベテランにレスキューされ(パドルも回収してもらった)事なきを得ましたが、きっとかなりの恐怖を感じたことでしょう。

 私はと言えば、必死で後を追いはしたものの、抵抗の大きなインフレーダブルは思うようには進まず、レスキューを受けた彼女を岸まで引っ張っていくのが精一杯ってとこでした。

 しかし、沈脱訓練もしないまま、いきなり

3級オーバーの瀬で初沈

とは

なんともあっぱれ、ほめてつかわす。

 なーんて、無責任に言ってられるうちが花だね。なんせ、過去、炭田さんに対しても同じようなことをしでかしてますからな、私は。他人にカヌーを教えようなんてことは、金輪際止めたほうがいいかもしれんね、ホントに。

 その後、昼飯(七輪で焼き鳥)をたらふく食って、インフレーダブルに彼女のっけて約1.5kmのショートツーリングやって、帰路についた訳ですが、前夜2時過ぎまで仕事をしていた彼女は、車の中でぐっすりお休みでした。

追記:
 今日(10月12日)わかったことですが、彼女は沈した際に手の甲を岩にぶつけたらしく大きな青タンを作っていました。また、カヌーの翌日、速乾性のシャツをモンベルまで買いにいったそうです。




 この書き込みについてコメントが付きました。折角ですから、それも併せて載せておきます。

書き込み者:きこり

山口さんもやってますねぇ!

初心者を3級の瀬に連れてって何がわるい!わるいかな?
わるいです。あなたは悪者です。っていうか極悪非道です。
人の道をはみ出しています。

でも翌日に速乾性のシャツを買いに行くとはなかなか見どころがるんでないの?
よきかなよきかな。

キコリの方も10月下旬に紅葉に彩られた烏山方面の那珂川で初心者を連れたカヌーを予定してるので、二の舞にならないようにというか、水温低そうだけどちゃんと沈脱おしえとこ〜っと。
キコリも山口さん以上にモノ教えるの下手だからねぇ。気をつけないと。


書き込み者:との

これまで何人も流してる気がするな〜 山口さん。
それってもしかして趣味ですカ〜? 艇のバウにキルマーク付いてたりして。
ていうか、初心者を3級の瀬に放り込むというのはほとんど殺人ですな。

この前の増水那珂川だって、炭田さんのレスキューにきこりと二人がかりで大わらわだったというのに山口さん、自分が上達したせいで初心者だった頃の感覚&恐怖を忘れてませんか?

あべちゃんや、あくっちゃんなら大概死なないけど、フツーの人は結構簡単に死ぬらしいっすよ、マジで。

いや、仮にその人がフツーじゃなかったとしても気をつけるにこしたことはない。今後とも無茶な遊びを続けるためには気をつけないとね。
つまりこういうこと。

「沈脱ぐらい教えとけっつーの!!」


 なかなか厳しいコメントですな。でも、まぁ、山口さんにはこれに懲りず、新たな伝説を次々と作り出して頂きたいものです。死なない範囲で。
カヌー日記へ | トップへ

inserted by FC2 system