カヌ
山口会長、吉野川でヒーヒーいう

行きはよいよい帰りはこわい、の巻


10月4日(日) 吉野川にいってきた。

 朝の9:30から下り始め、11時前にはあがってしまう、という電光石火の早業だったがなかなかの水量があり(300mおきに2〜3.5級の瀬が点在っちゅう感じ)楽しめましたゾ。
 久々にアドレナリンを吹き出してしまったわけだが、最後は何故かしみじみと終わってしまったのね。
 その理由は写真と共に以下。



朝一番 10月4日(日曜)快晴、吉野川を下ってきた。
自宅を出たのが朝の6:30、気合はいっとるもんねー。
なんせ久しぶり、気田川くだり以来だからね。
っということで、おなじみの芝崎の瀬についたのがまだ9:00前。だれもおらん。

うーん、遠目に見てもかなり水量があるな。



出廷場所 とりあえずコンビニめしでも食って、準備、準備。
さてと、チャリも置いたし、スタート地点へといざ出発。
車のかぎを持ったことを確認して、いよいよ出艇じゃーっ。

 でもねぇ、4月に下ったときには水がなくて、底を擦りまくった場所だったんよ、ここは。
 ごみがいっぱいひっかかっててねぇ。きたねぇ場所だなぁと思ったんだけど、見事に今日は何も見えん。水も濁ってるしな。
 ぶつぶつ言いながら、そしてちょっとビビリながら、雄々しくもワシは飛びたった。じゃなくて旅立った。

出て300mも下ったかしらん、いきなり結構な瀬があるではないか。

第1の瀬
今日の流勢だと、沈するとちょっとやそっとじゃ岸にたどり着けん。
だいじょうぶなんだろうか、わしは。

・・・・・・・

とりあえず、大丈夫だったらしい。
実はいきなり右バウに波をくらって沈しかかったんだけどなんとかきりぬけた。
ホッとするまもなくもう次の瀬がせまってくるではないか。

第2の瀬 ちょっと慎重になったワシは、岸に着けて下見することにした。
これは大きい、かなりの返し波が立ってる。しかも30mくらいは続いてる。

しばし、ルート攻略を考えたわしは、中央やや左寄りを進むことにした。
一番大きな返し波がたってるけど素直な流れとふんだわけだ。

エディから出たわしはルートをとろうとして思った、

「どういくんだっけ?」

横から見てるのと、実際にこぐのでは視点が違ってるから、目標物をしっかり決めとかないとルートが分からなくなってしまう。

漕ぎ出してから気づいても遅いんだが・・・
とにかく、もう突入するしかない。

うぉーりゃーっ、
とーっ、
ちぇーすとー、
おっと、
バシッ!
ふーっ、
コノヤロ、
よっしゃーっ。

ここでも、波に翻弄されて危うくバランスを崩しそうになったがブレイスで難を逃れることができた。

おっと、
バシッ!
ふーっ、
がその部分だ。


ここからも同じくらいの瀬が何個所かあり、かなり長い間瀬が続くポイントもあって、なかなか楽しいんだけど、じつは、この2回の沈の危機を逃れたことですっかり調子に乗ったわしはラクーな気分で下ることができたのよ。

吉野の力 ということで、一人で川くだりを楽しむわしに突然に厳しいものを突きつけてくる墓標や、「なぜか」年に何度か大増水するという吉野川の痕跡や「吉野の力」(木の枝にひっかかったごみの位置を見てほしい、3、4mの高さはある。)を堪能しながら下ったわけあるよ。

芝崎の瀬 ハイライトはやはりゴール地点でもある柴崎の瀬だ。

 写真ではよく分からないが、3級から4級弱の瀬が100mくらい続くパワーのあ る瀬だ。



うまい人  ここもなんとかクリアすることができたが、下のエディでアウトするときにエディ ラインにくわれて危うく沈するところだった。

それじゃいつものパターンだ。

4ー5km程度、約1時間の川くだり、満足はしたがまだ11時。
もう一回下るか、などと考えつつ、残しておいたチャリのほうに歩き出したとたん 、あることに気づいた。

「チャリの鍵は?」

これじゃ藤吉のパターンだ。
 意を決した山口会長は決然として元きた方向へと歩み始めた。
旅立つ男
傷痕
 テラノのある場所までは約5km、初秋のさわやかな風を感じ、近畿を襲った台風がのこした傷痕をいたみつつ、
「大風」吉野の田園風景のなかを、(のどかな風景だが、でも稲はほとんど倒れている)
田園風景

野辺に咲く花
 野辺に咲く花愛でながら、わしはひたすら歩いた。
5kmは遠い、ちょっくら失礼して神社の木陰で休ませてもらった。
一休み


そしてまた歩いた。



1時間後、やっと出発地点にたどり着いた。
額の汗を拭き、ペットボトルのお茶を飲んだわしは考えた。


「今日はいい運動になったなぁ」


以上、関西支部 山口会長より

きこり注記
注1:いつものパターン
瀬を越えた後に「フーッ!。 なんとか越えられたワイ」と、タバコに火をつけると何故か粗チン。
 こういった気を抜くと痛い思いをすることをいつものパターンという。

注2:藤吉のパターン
藤吉のパターンというともちろん那珂川での出来事であるが、要するに上陸地点に到着しタオルで身体拭いてさっぱりサラサラなTシャツに着替えようと思うと、車のドアが開かなくて、というか鍵は上流に車のところにあり、要するに鍵がなくて吹きすさぶ11月の寒風のもとオロオロする、というやつだ。


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