大増水! 超激流!! 水上峡!!!!
死して屍拾う者無し。流されカヌー拾う者無し の巻き
なんの因果か運命か。バンジージャンプで遊ぶついで、ということで決まった水上町は諏訪峡ラフティングツアー。紆余曲折を経て今ここに大決定!!今この時期は雪解け水流れ込みによる水量増加時期であり、ラフティングをするにはもってこいの状況となっている。が、キコリ的にはちょっと金額的に折り合いがつかないというか、ここは一発カヤックで激漕だゼ! それが男ってモンよ。
しかしトノは。トノにおかれましては。
トノ〜 前説終わり
トノ :「オイオイ、トゥナイト2で水上温泉ってトコ写してるよ」そんな会話を交えたのが、かれこれ、もぅ2年前ぐらいになろうか。カヌーを初めてしばらく立ち、那珂川もいいかげんどうだろうかと。そろそろ俺たち的にはホップステップジャンプして激流地帯を下ってみてはいかがなものかと。そういう雰囲気がぷんぷんしており、そんなか画面に写し出された水上温泉を流れる利根川は
キコリ:「なかなかイイ感じで流れてるナ。川」
トノ :「温泉街を流れる川っていいなぁ」
キコリ:「ここは気持ちよく下れそうだねぇ」
トノ :「紅葉の時期がいいなぁ」
キコリ:「そりゃもう最高でしょうぞ」
この川は俺たちを挑発してるゼ!!
と勘違いさせるには十分な、そんな流れと景色と雰囲気を持ち合わせた川だった。
あー トノです。
風邪ひいた〜 だるい〜 新鮮な感じ〜。
バカも休み休みYeah!
(snip)
はともかく、どうもバンジーやら
ラフティングが出来そうな話。これは
好感触!
バンジーは一回やってみたかったし、
ラフティングできるならカヌーもいけるじゃん。
とりあえず4月あたり予定はどうかね?
連絡くれ。
そんなメールが入ってきたのは3月上旬だった。「カヌーもいけるじゃん」
の一文に気をよくしたキコリは、すべてをだれかに一任し、気がついたら当日の夜10時。屋根にはカヌーが! トランクにはウェットスーツが!! バックには着がえが!!!そしてナビには鹿嶋経由水上駅が登録され、両手はハンドルを握らされ、右足はアクセルを踏まされ、はっと我に返るとトノが助手席にズガンと座っており、キリリと目が覚めるとそこは諏訪峡の真上、諏訪大橋だった。
「ゲゲッ!! なんじゃコリャ〜」
「なんツーか。波はデカイし、真っ白!!」
「ココをカヌーで下ろうって訳ですかい」
「これが噂に聞く諏訪峡ってヤツか!!」
「ココをカヌーで下ろうってか! オイ!!」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「だいじょうぶ! 俺たち死なないから」
「それはそうだな」
それはそうだの受け言葉が出てくるワケがチットも理解できないが、まぁ見た目的には流れも素直そうだし、下っちゃえばなんとかなるカモ、という感じだった。それに今まで数々の死にそう的状況に遭遇しても
晩は焼き肉喰う予定だから、こんなトコで死んでるわけにはいかヌ。しかもオレが帰らなかったら、オレの分の肉まで食うにちまいない。そんなことはさせねぇ! オレの肉を食わせてたまるかってんだ!! コンチクショー
という勢いで乗り越えてきたので、まぁ今回もたぶん大丈夫だろうと。ではないかと。そうでなければなんなのかと。そうでなければ死んじゃうだけだが、激流下って死ぬんだったら。遊んでる最中に死ぬんだったらまぁいいんじゃないの?本望でしょ?これ以上いい死に方があるか?ふとんの上で衰弱しきってお亡くなりになるよりは、ズギャ〜とか言いながら火花散らしてパッと死んじゃった方がましだろう。そうだろう!? なぁ兄弟!!で、2時間ほど待ち合わせまで時間があったのでジックリと利根川を視察した。なんつーか、けっこうというかかなりというか、ってゆーか今日の利根川は思ってたよりもけっこうというかかなりというか、というより、ってゆーかそれはしこいからヤメレ〜 > オレ。
今日の利根川はコンコンと降りしきる雨により大増水しており、笹濁り状態で、ほとんどの所で1mを越すようなウェーブが発生しており、流れもだいぶ速いようであり、沈脱しちゃったら取り付くしまもないように思われ、じゃぁどこまで流されれば気が済むんだろうか? という不安をかき立てるには十分すぎてお釣りがでるほどの、じゃぁお釣りくれ、などと一人ボケ状態を発生せしめるほどの轟音をたてて川岸を洗っていた。この辺はカヤックでロディオをやる人たちにとってはゼッコーの場所であり、水量が増えてくるこの時期にはゼッタイいるだろうから、そーゆー人たちに下るときの注意点などを聞いて万全の用意をしてから川を下ろうかと考えていたのだが、場所を間違えたのだろうか? そんな人は一人もいない。というようりはカヌーをしているがいない。
どうゆうことだろう?
どうもこうも。がらくたが一杯つまってろくすっぽ明かりもつけない変わったメシ屋の口ほどにもないそばでお腹を満たした我々、トノ・キコリ両名は本日の宿であるところのナントカ-ペンションへ到着。しばらくするとラフティングとバンジーを楽しみにして東京からやってきた、そんな皆さんと合流して
チェックイン それはいい。それはいいがペンションのオヤジ。チミはなんなのかね。きこり号に積んであるカヌーを見るやいなや
「いやぁ、なに。アンタたちあれでくだんの? アッハッハ。止めといた方がいいよ。ここには来たことあるの? あ。ないの。それじゃぁ危ない。隠れ岩とかあるからねぇ。下見は? 今からだって!? それじゃ無理だよ。悪いこと言わないからやめといた方がいい。
普段だってここはラフティングをするぐらいの所なのに、今日は水量がかなり増えてるからね。そうね。4級はざらなんじゃないの? 諏訪峡じゃぁ間違いなく4級オーバー。5級はあるね。うん、そう。間違いない。
え!? ラフトと一緒に下るって? そりゃあ無理だよ。う〜ン。
今日はカヌーはやめてラフティングにしたら? どうしても下るって? あっはっは。じゃあツアー会社まで行ったら聞いてみたら? 今日の様子」
このオヤジのいやみったらしい発言にカチンと来たのか、トノはちょっとドキドキしながらもほんとに5級もあんのかよと、あんた5級の定義を知ってんのかよと、なに分ったようなこと言ってんだよと、ラフト会社に買収されてんちゃうんか?ワレ!!、ゼッてーカヌーで下ってやるぞと、でもホントに5級もあったらヤバイね、オレ今日ラフトにしようかな? キコリどう思う? とゆう感じでこちらに話を振ってきた。
5級はねぇッしょ、そらねッしょ。
危なそうならあがりゃいい。
ここでやめたら男がすたる。
ナニ、死にゃしねぇって。ゲハゲハゲハ〜適当に返事をしといて、さ、ラフティングの待ち合わせ場所までGo!!
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(その1) (その2) (その3) (キコリ) (その4) (トノ版)
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