カヌ
週末の那珂川はにぎやか

最強の素人軍団、那珂川に参上!!の巻
(その1)


 なんか導入部をかくべし



 くらしの館に集結した我々は午後からのカヌー練習に備え、盛りソバや天ソバをモリモリといただいた。今までしらんかったがここのそばも結構ウマイ。ゾゾゾゾッ。そばに群がる愚者ドモの映像でも一つ、とカメラを構えるとそーとめが親指を突き出す。するとそれに負けじとリョウねぇがピースピース。終いにゃ二人してハワイ式ウェルカムポーズと来たもんだ。みんななんかやんないと落ち着かないのね。

 そういったわけで小腹を満たした我々はキャンプサイトに集合し、

コレきつい〜、むぎゅぅぅぅ〜

等といった魑魅魍魎の・・・を耳にしながらもウェットスーツに着替え、早速カヌー講習会の運びとなった。あくつ隊員の指導の元それは開始されたわけだが、あくっちゃんとてマジメに練習をしたことはないのでかなり我流。まぁ、死にそうにないものには、というか相手のレベルを見て乗り方などを教えてきたので、っていうか全然教えてないのでなにから教えていいのかとまどっているようだ。プププ。それを見かねたトノが講習会に入ってくるとがぜん講習会らしくなってくるのであった。

まずはパドリングの練習乗り方など
カヌー講習会の風景、意外と真剣なのだ。
テキトウに遊ぶのだ〜一人我が道を行くチャノ師
あとはテケトウにチャプチャプやって感覚をつかむのだ〜

 さすがに午前中に練習してたナカチー。長いツーリング艇でこぎ出すやいなやまっすぐに進んでゆく。

なんだ結構ウマイじゃん。アレアレ

 そうなんですぞ、トノ。ナカチーはなかなか筋がよいのですぞ。フッフッフ。代わりにDagger RPMに乗り込んだ万年チャレンジャーリョウねぇはまっすぐ進まなくてはりゃァ〜とかいいながらグルグル回ってる。

キコリ〜、コレまっすぐ進まないよ〜

 そのフネはそういうものなのです。おもいしったか、わッはッは。
 そーとめはまったくの初心者なのでアチラこちらにフラフラといったり来たりしているが、チャノ師はさすがに経験者だけあって流れに逆らって上流に漕ぎ進んだりしたりしている。なかなか筋がよいような感じだ。ウムウム。

 さてそんなことをしばらくやっていると、もう3時。ナカチーは土曜日だけの参加であり、しかも本日7時には別な予定によりココを離脱しなくてはならないとのことで、とりあえずナカチーを引き連れてダウンリバー開始とする。キコリは腰にトゥーイングベルトを装着し、カメラを持ち、ビデオもっての出発となった。この装備で沈脱風景をバチシ撮像するのだ〜。ゲッハッハ。

んじゃいってくるわいの〜

こうして小船渡しまでのショートツーリングは開始されたのである。

 途中の模様など詳細に書いてみたいが、あまり書きすぎるとナカチーに噛み付かれるか、もしくはいつか夜道で後ろから角材で殴られそうなのでここでは画像を紹介するのみとす。でも、なんだねアレだね。女の子が沈脱してもだいじだモン!とかいって頑張っちゃう姿とか、木が川の方まで張り出して屋根状になっているところに行ったりなどして、反り返ってぼーっと眺める姿なんかを見ていると、ナンだね。微笑ましいね。なんか連れてきて良かったカモ! という気分になってくるね。ハイハイ。

いくぜオラ!
こぎ出すナカチー。コワイコワイいいながらもガシガシ下ってくる。
あ〜ン、こわかったヨ〜
沈脱してしばし肩を落とす人。でもだいじだモン!とかいっていたので大丈夫なのだろう。あ〜ムクツク、ともいっていたな。
もうゴールなのだ
やっとゴール。日は暮れかかり寒いサムイ。ガチガチガチ

 ゴール地点が近づいてきた。程なく到着する。というわけでジップロックに収納の上、股間に収納していた携帯電話をスパッと取り出し、メモリー検索し、スチッとコンタクトを取った。

きこり:あ〜、もう到着するのでお迎えよろしく。
あくつ:ウム!
きこり:場所はナビに登録してあるから。

 そして時は過ぎ、到着してから10分経過した。すでに夕暮れ状態で、天気予報通り、いやじゃなくて天気予報は全然外れて結局午後はずぅーっと曇りであった。曇りであり肌寒くあり、しかも沈脱し濡れてガクガクいってる人がいるのに、まだお迎えは来ない。切ないなぁ〜。小さくなってなんとか我慢していたが、気がつくとゾワワワワ〜と鳥肌が立ってきた。辛抱タマラン!!

きこり:ヴア゛ア゛、あ〜、い、今ど、どこ?
あくつ:まだ出てない。
きこり:ナ、ナ、ナ、ナニィィィッッッ!!!! 何故?
あくつ:ナビの電源が入らないのダ〜
きこり:ガガガガガ! リョ、リョ、リョウねぇに、き、聞くべし!!
あくつ:ウム

 ナビの電源なんてそう滅多に切れるもんじゃないのになぁ。一体なにをやっているのか!益々日は暮れかかり、益々寒くなってきた。ナカチーは唇が青くなってきている。どうしたものか。このままの状態でも気化熱で寒いし、かといって濡れているウェットを脱いでも下は水着だし、それはめちゃんこサムイ。川下から冷ややかな風が吹きあがってくる。

ナカチ:サ、サ、サ、サムイ! ガチガチガチ
キコリ:マ、マ、マ、そ、そういわんと! モちょとの辛抱、だ、だ
ナカチ:ウ、ウ、ウ、ハ、早く来ないかな・・・
キコリ:ナカチ、ふぁいとッ!
ナカチ:ウ、ウ、ウ、ウン
キコリ:カ、カえタら、ア、あタかポトフと、ス、ステーキが、マ、待テルぞ!
ナカチ:ウ、ウ、ウンウン・・・

 さらに待つこと20分。だ〜れも来ない。まったく来ないぞ。一体どうなってるか!!

きこり:ヴア゛ア゛、ド、どうなっているか?
あくつ:あ、ついた。
きこり:ナ、ナ、ナ、ナニィィィッッッ!!!! ナビがか!じゃ、 まだ!?
あくつ:ウム
きこり:ウムじゃね〜よ。トットと迎えに来てたもれ〜。さむくてスヌ!!
あくつ:オゥ!

 『オゥ!』じゃね〜よ。アンタ。こちとら寒くて死にそうだってのに。ふんまにもう。ま、こうして初日から散々なツーリングを目いっぱい堪能したのだった。堪能しマクリであり、もう二度と天気予報なんて信用しないし、ナビなんかアテにしないし、デポ車は事前に用意しておこうと固く決心したのであった。

 ま、そういったわけで雨にぬれた子犬のようにガチガチ震えるナカチーに、車に積んであった着がえを目いっぱい着せてキャンプ地に向かったのであった。

 ナカチーの

カヌー面白カタ! マタ誘テネ

という一言が、ま、今回は救いになったのであった。



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