カヌ
鬼怒川で真っ逆さま

ついにやられた!
 鬼怒川で、大剛チンする キコリなり。の巻


>> ちなみに那珂川で適当にスキルアップにいそしんだ後は、新緑まばゆい鬼怒川の龍王峡な
>> ど下ってみたいですナ。さらに紅葉に彩られた龍王峡など下ってみたいですナ。龍王峡で
>> すな。なんといっても・・・ですナ。
>よっぽど行きたいらしい・・・。(笑)

 というメールがいったりきたりする昨今、

どうしてもどうしてもどうしてもどうしても

行ってみたかった龍王峡を擁する鬼怒川下り。あくっちゃんを連れだってようやっと念願成就するに至ったキコリは、思う存分鬼怒川を下りまくるのであった。

だがしかし!!

 鬼怒川様は、やはりオニ怒る川なのであった。



 あくっちゃんは予定時刻におおむねピッタリの9時半にキコリ邸に現れた。なんでも前日、というか今日の午前3時頃まで飲み会にすっかり付き合わされてしまい、そこから3時間ほど仮眠して朝6時半に鹿嶋を出発、3時間ドライブしてやっとここに到着したということなのだ。

そ〜かそ〜か、そんなに鬼怒川を下りたいか。ウム

 カヌー道具を積み込んだ我々は日光北街道をひた走り約1時間で新高徳に到着。この辺が今回の上陸地点になる予定である。こまかくは『鬼怒川ライン下り』の下船場なのであるが、まぁ、ソコを間借りさせてもらおうという作戦だ。だが、どこがその場所なんだかちっとも分らない。鬼怒川温泉さる劇場に車を止めて川をみると確かにライン下りのノボリがたなびいている。

おっかしぃなぁ、この辺にあるはずだけどなぁ

 と思って車に乗り込み、道路にでるとイキナリ看板ありました! オレの目って節穴なのね。ま、そういうことでサル劇場が目印になるでしょうという情報。

今日半日ぐらい止めさせてもらっていいッスか?
あぃよ、かまねよ。どぉぞ止めておくんなまし。

親切なおばぁちゃんに一言お礼をいって、さぁ、スタート地点にむけ出発だぁ〜。

 今回のスタート地点は龍王峡駅の真下。ここは観光用に大きな駐車スペースがあり無料。これは使わせていただかない手はない。ただしここで食料を買い込むのはオススメではない。そのほんのちょっと手前にあるコンビニで調達するのがよかろう。それというのもここはすべてが観光地価格だからだ。フツーの缶ジュースが150円もする。七厘会的には大却下という感じなのだ。

 下りング資材を準備しだすと、次から次へと観光客の質問がとんでくる。

今日カヌーなんて気持ちよさそうだねぇ。
下り終わったらどうするの?
カヌーじゃぁムリだ。やめとけ。
危なくないの?
ホラホラ、あれがカヌーででちゅよ〜、おっきいでちゅね〜

 気分的には面倒だから、カヌーとは〜うんぬん、下るときには〜うんぬん、下り終わったら〜うんぬんとかをバッチシ書いた立て看板でもたてておき、それでナットクしていただきたいところだが、まぁ、カヌーやる人って野蛮で不潔で口のきき方もしらねぇゲス野郎だなどと思われては俺達はかまわないが俺達以外ののパドラーに迷惑がかかるのでは? と思ったので笑顔で質問に答える。それはまるでキャンギャルの様な気分だ。

今日の天気は晴れ。まごうことなく晴れ。

 晴れハレはれ。晴れまくっていて暑くて死ぬゼェ〜という感じなので、キコリはショートパドリングパンツに半袖タイプのパドリングシャツといういでたち。それに対しあくっちゃんは冬でもOKという感じのドライスーツだ。すでに額から大粒のモノがダラダラと流れている。ま、そんなこともあろうかとキコリがいつも着ているウェットスーツを持ってきてはいるのだが、まぁ、沈脱して川を流されるヒトはドライでもよかろう。それに暑くてタマランという状況になったらバランスを崩したり、沈したり、沈脱したり、川を泳いだりしたっていいわけだし。

 カヌーをもってステステとあるっていくと、龍王峡入り口という看板の手前にあるお店の主人がダッシュで近付いてきた。このオヤジとのつまらん会話はこちらを参照していただければと思うが、ま、そんなコト言うんなら龍王峡の瀞場でロールの練習っちゅーことにしようや、ということでさっきのおやじも店ン中に入っちゃったことだし、ってことで長い長い下り階段を1艇づつエッチラコッチラ、ゼェハァゼェハァいいながら降ろしてゆく。2艇下ろし終わったときにはすでに腕に力が入らず、頭から湯気がでている状態だった。

ヒェ〜、暑い! 暑くてタマラン!! ザブ〜ン
暑いのだ〜、冷たいのだ〜
意外につめたい川の水。アタマ熱が水温によってジュワっと。

暑さに耐えきれず川に飛び込む。ブワァァ、あ、気持ちい〜。

っていうよりは少し冷たいような・・・!?

ま、オレが沈脱するわけでもナシ、と、いつものように考えていた。

 さて、前回の箒川下りをよく考えてみると、いまのあくっちゃんに足りないのはバランスを崩したときの男らしい粘り腰だ。もっとも男らしい潔さというのはお釣りがでる程身に付いているのだが。

 要するにブレイスという技が身に付いてないのだ。だからちょっとバランスを崩しただけで、すぐ諦めて沈脱してしまうのだ。これはなんとかしなくてはなるまい。今日もその調子なら上陸地点にたどり着く前に尾てい骨打撲のため緊急退場ということになろう。そんなわけで

しばしハイブレイスの練習
ブレイスの練習中
浅いところでこミッチリとハイブレイスの練習。しっかりナ。
(写真は失敗ローブレイスですが)

鵞流峡を展望する その間、キコリは龍王峡を上流に向かって漕ぎ進む。まぁ、ちょっとした観光という気分ですな。橋の上からは沢山の観光客がこちらをのぞき込んでいる。カメラを構えているやつまでいる。えっへっへ。いいだろ〜。あんたたちは岡の上の人間だからナ。いわゆる岡っ引きというやつだな。それに比べてオレって水の上の人間だから。水の上、川はいいよ〜。気持ちよくって。ゲハゲハゲハ〜。と、しばし優越感に浸っていると、イキナリ釣り師が大声を張り上げ始めた。

 ま、この釣り師とのやり取りはこちらをご覧くださいませという感じだが、最終的にはこの釣り師のおじさんと仲よくなってしまった。で、まぁ今日は楽しく下ってくださいとの御言葉をいただき、ありがたく且つ気分よく川を下り始めることになったのだ。下流にいた釣り師のおじさん(この龍王峡を守ったヒトで、義理の兄なのだそうだ)に一礼する。

いよいよ龍王峡を下ってやるゼ〜。


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