カヌ
毎年恒例気田川下り ミレニアム

今年は温泉色! ローストビーフ丼最高! の巻



 七厘会と気田川は切っても切り放せないほど仲よしである。毎年夏になると「じゃ、気田川に行きますか!」となる。そして目いっぱいカヌーを楽しむのである。恒例行事なのである。

 トントントントントン・・・
 「あー、トノ。カヌーやんないの?」
 「やってんじゃん。全員分のカヌー作るのは結構大変なんだぞ! キコリも手伝え」

 フーッフーッフーッ・・・
 「あー、あくっちゃん。カヌー行こうよ」
 「やっておるよ。二つ分のカヌー熾すのは結構大変なんだゼ! クラクラ・・・」

 ジャバジャバジャバジャバ・・・
 「あー、あべちゃん。カヌーやろうよ」
 「やってんじゃんよ。たくさんカヌー研ぐのはつかんれんだよ。あーもぅいっか」

 グビッグビッグビッ・・・
 「あー、会長。カヌーは?」
 「やっとるよん。いやーしかし真夏のカヌーはうまいねぇ! プハーッ」

どうもキコリ以外、カヌーを勘違いしてるのではなかろうかと思いつつも七厘の上に置いたサーロインステーキの焼き具合を気にしたりしてカヌーをするキコリなのである。大体、我々にとって気田川のカヌーというのはこんな感じなんである。

 とまぁ、そんなような感じで今年も気田川にカヌーをしにいってきたのでご報告などしてみたい。

以上前説


 「あのう、、、今年はどんな新作料理がお目見えするので?」というキコリの質問に対して「今回、特にメニューを考えていない。考えても準備する時間がない」「こっちもノーアイデア」というややションボリした回答を鉄ちん会長・達ちんトノよりいただくという、かつてない危機にひんしながらもキコリはいつも通りサーロインステーキとその他うンまそうな肉を、やや心もとない保冷バック(ソフト、あくっちゃんの)に詰め込み、一路東名高速道路をひたひた ひた走ったのであった。

東名道一直線。袋井IC下車
運転手が二人もいると気田川もラクラク。
すぐソコという感じだ、ムニャムニャ。
眠りこけるそーとめ
前日飲み会だったそーとめはグリングリンとおやすみ中。
おれらに運転任しておいてグッスリ寝るとはいい度胸だ。

 到着は7時。まだ朝も始まったばかりというのに静岡県春野町、秋葉神社の下社前河原はすでにかげろうが出来るほど気温が上昇している。河原の石があっちぃ。

気田川観察中
気田川観察中のあくっちゃん。
一体なにがあるというのか。
たってるだけ
あちぃから川にはいって突っ立ってるだけのそーとめ。
ポーズだけは立派だ。

 それより以前に到着していたトノとあべちゃんは、七厘会御用達のジャスコに集合していたようであった。

き:「そこでなにしてるので?」
ト:「なにって、会長の到着を待ってるんだけど。ここ、集合場所でしょ?」
き:「だって会長は首都高で渋滞にはまってるって話じゃん」
ト:「到着は10時過ぎになりそうだねぇ」
き:「それまでなにしてんの?」
ト:「なにって、だからここにいないと買い出しできないじゃん」
き:「お店開くの10時だよね」
ト:「そうだ」
き:「まだ2時間半もあるね」
ト:「そうだな」
き:「もうさ、暑くない!?」
ト:「たまらんな!」
き:「その状態で、あと2時間半も待つので?」
ト:「・・・今からそっちに向かう」

 最近トノの考えがよく分からないのであるが、川遊びなどをしていると程なくトノとあべちゃんが到着。早速水遊びに興じる。

太ったあべちゃん
久しぶりに着用するライジャケはベルトが届かないらしい。
困ったものである。
遊びに誘うトノ
早速川遊びを開始する我々。
せっかく持ってきた水中メガネが役にたたなんて初めてだ。

 今年はなぜか水量が多く、ささ濁り。いつも清流気田川様に遊んでいただいていた我々は、残念感を禁じ得えなかった。特にトノは

こんなの気田川じゃねー。あの清流を返せ!

と誰にともなくクレームを発していたのであった。で、しょうがないので水遊び服装に衣替え。エディーでぐーるぐる回転させられたり、やや強まった流れの川で流されて腰やケツなどをしたたかに岩にぶつけて遊んでいると、やっとのこと山口会長一家と松本さんご到着。ということで全員集合。今回のメンバーは七厘会の山口会長、トノ、あべちゃん、キコリ、あくっちゃん、と山口会長のおくさんであるアネゴと友人である松本さん、それから謎の集団グータラーズの面々ということで、りょうとそーとめ。子供の部ではいつかは3才になるカイスイと生後8ヶ月ぐらいではなかろうかとうろ覚えのミズキである。総勢9名足すことの2名。大所帯である。

 さて、会長一家と松本さんはサイトの設営、そーとめは水着の買い出し、あくっちゃんは食料の買い出し、りょうはその付き添い、ということでややポツネン感のあるちゃっかり3人組のトノ、キコリ、あべちゃんは午後の川下りスタート時間を確認し、それまでまでちょっと上流から下ってみようや行ったことないし、ということでカメラマン兼運搬屋にあべちゃんを任命し、春野町役場のちょっと上の所から午前の川下りを開始したのであった。

 ここから下社までは、まぁ、取り立てて云々ということはないが、初めてロディオ艇であるところのあくっちゃん所有艇インフラレッドに乗ったトノは

これまっすぐすすまねぇ〜、不安定ぇ〜

と文句を言いながら2粗沈脱を決めて意気消沈であった。あべちゃんの撮影の写真が現像あがればその時のガックリ模様なども見ることが出来よう。

ワインを冷やす
空挺部隊の炭田さんからいただいたワインはきちんと冷やしておきました!
飲むの忘れたけど。
カイスイはおおはしゃぎ
早く川に出たいのか、パドルを持って走りまわるカイスイ
先が楽しみである。

 午後1時半。そろそろ出発の準備をしようと下流にデポ車を走らせる。今年は山道で土砂崩れがあるので大きく迂回しなくてはいけない。ということで先頭を走るキコリは早く川下りしたい気持ちをアクセルの踏みっぷりに表しつつ秋葉ダム方面へ向かうが、あべちゃんがついてこない。

あべ:「なぁキコリ。オマエ道が違ってねぇ?」
きこ:「いやぁ〜、いつもの所土砂崩れだから迂回してんだけど」
あべ:「あぁそうかー。いや、こんな遠いはずねぇから道間違えてんのかと思った。ワリィワリィ」

 気田川を下る場合の上陸地点によく使われる橋に気田川橋というのがあるが、我々がいつも使っているのはその2つ上流の橋である。なんという橋かは忘れてしまったが、ここは河原も広く車をとめていてもあまり迷惑にはなりそうもない。しかもここら辺りまではしっかり流れもあるので、あまり頑張って漕がなくてもすすむし、おいしい瀬もタンマリあって川下りを堪能できるという、まさに気田川下りにうってつけの上陸地点なのである。

 そこへ向かって順調に進む一行。だがしかし車1台分の幅しかない吊り橋でふたたび疑いの目に晒されることになったのだ。

会長:「なぁキコリ。もしかして通行止めの所はこちら側ではないのではないか?」
きこ:「え! でも確かここに来るには迂回しないと、と見た気がしたんですけども」
会長:「それって下社の上流のことだったんじゃないの?」
会長:「通行止めって一ヶ所だけだったんじゃないの?」
きこ:「ええっ、そうかなぁ〜。どうだったかなぁ〜」
きこ:「まぁ、ここまで来ちゃったし、それは帰りに確認しましょうよ」

 なんだか分の悪いキコリは、遅れていた(というか普通のスピードで走ってきた)松本さんカーとあべちゃん号が追いついたところで発進。いつもの橋はここの1こ上流で青い色をした橋なのである。とりあえず到着と橋のたもとに案内板があったりしたが、とりあえずはデポ車を配置。松本さんカーに全員乗り込み、再びじっくり案内板を見る。

あべ:「キコリの言う通りであってるあってる!」
きこ:「でしょでしょ!」
会長:「う〜ん、でもあの案内図はちょっと分かりにくいなぁ。あのばってんはもしかしてウチラのキャンプサイトの上のことなんじゃないの?」
あべ:「ん〜、どうかなぁ?」
松本:「ん〜、どうだろう。街の人に聞いてみます?」
会長:「あ、あそこに地元のおばちゃん発見!」

 一気に疑いが晴れて形勢逆転なるか? と期待したキコリは、会長の「この道、下社までいけますか?」の問いに

この道ずっと行けば下社までいけるよ

というおばちゃんによって逆転敗訴が濃厚となってきたのであった。

 でも結局行ってみたらホントに道が崩れてて下社までは行けず、しぶしぶ戻ってきたんですけどね。元の橋に戻ってきたら山の中を突っ切る山道の近道があるってことが分かったとかいうこともありますけど。

あぁ〜、初めからこの道来ればなぁ〜。なぁ! キコリ君

なんかどうしてもオイラが悪いようである(苦笑)

 とまぁ、こんな調子でたかだか8Km下流の橋に車を置くだけで1時間半も費やしてしまったのであった。もっともこの頃下社では、異常なまでに遊び道具が満載されたトノの車に興味を示した謎のご一行様より、トノは質問漬けの刑にあっていたようだったのであるが。

 とにもかくにも出発、しゅっぱぁ〜つ!

集まる我々
みんななにやってん?
なにかうまいもんでも?
乗り込むあべちゃん
あべちゃんは体というかお尻が大きいので、RPMぐらいにしか乗れない。
来年はどうなるのだろう?

 スタートは会長の紫KENDOに松本さん、ダッキーに山口会長後一族4名、同じくダッキーにキコリとりょう、赤いRPMにあべちゃん(これしか尻が入るのがない!)、トリコロールカラーのXにトノ、インフラレッドにあくっちゃん、ヤックボードにそーとめという布陣である。

いざまいらん!

 今日び水量の増えた気田川は、流れながら岩場に隠れる魚を観察するという楽しみが少しへってはしまったものの、水が濁っている生でアユ釣り師は皆無。流れも速く瀬も気持ちよく、天気もよく青い空と真っ白な入道雲、山々の緑がホントに気持ちいい川下りになったのであった。

沈脱松本さん
切り込み隊長松本さんは終始上機嫌。
沈してもそれはそれで楽しい。
さぼるあべっちゃん
「二人馬力で早そうだな。ひっぱってくれ〜」
相変わらず他人のふんどしで相撲を取るあべちゃんなのであった。
調子いいトノ
「Xは安定性があるなぁ〜」とノー沈だったトノ。
それではつまらないから後半はチェンジしてもらおう。
会長ご一家
4人も乗ったAIREは、しかしゆうゆうと気田川を下る。
旋回性能もいいらしい。いいなぁ。

 こ一時間ほど川を下ったところで休憩。微妙な冷え具合になっているビールを取り出し、グビッ。

プハーッ、いやぁ〜、ウマイ!

ビールでプッハァ〜
暑い夏の川下りにビールはかかせない。「あんまり冷えてねぇーなぁー」という文句はさておき。
ぐびぐび、ぷっはぁ〜〜!! いやぁ〜、タマラン玉乱!

 こうして気田川下りを順調に漕ぎすすんでゆく。途中、波の荒いところでアネゴがミズキもろとも川に放り出されたり、会長のフネになぜかアユが飛び込んできて生け捕りになったりとかもしたが、そんなこんなでのんびりのんびりとパドルなどに力を入れているとじりじりとゴール地点に到着したのであった。

夕日がまぶしい
夕日に向かってパドリングじゃけん
自慢する会長
波が気持ちいい瀬を抜けると鮎が飛び込んできたのだという
見えにくいが確かに手の中には元気な鮎がピチピチと。

 ゴールは17時半。ほぼ2時間のコースであった。毎度のことながら気田川というのはのんびりするにはちょうどいい。2時間という時間もちょうどころあいがよい。といってスタート時刻を遅らせると、お日さまが山の後ろにお隠れになられ遊ばれてちょっと寂しい感じがしたりもするので、遅くとも12時ぐらいには下り始まったりすると晩メシの用意も余裕を持って出来るし、今度からはそうしよう! と思いつつもやはりノンベンダラリとする我々には無理な注文と言うか、ここ最近はずっとこんな感じで力を抜いて気田川を楽しんでいるのであった。

撤収だぁ〜
皆の衆お疲れさん。
さぁー、適度に腹減らし運動にいそしんだ後は、いつもの巨晩メシだぞぉーー
ドナドナ
売られていくドナドナの心境を味わった二人組。
この件に関してあくっちゃんの興味深いエピソードがあるのであるが、これはまた別の機会に・・・(^^;;

 出発地点に戻るとすでに18時半。うぉ〜〜、遅くなっちまったがメシだメシ、

メシを食わせろってんだい!!

 しかしここで大変なことが! おこったというか起きていたというか、真綿で首を締めるかのごとく、それはじわじわと我々を包囲していたのであった! 一体なにが起こったというのか!?

 以下次号!


















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