七厘会的爆食メニュー



監修 : 山口会長こと七厘会の誇る料理の鉄ちん

 キャンプ料理の要諦は、1.簡単に作れる、2.失敗が少ない、につきるのではないかと考えている。 これらの点で、牛タンの塩竃やローストビーフはキャンプ料理の王道ともいえるのではないだろうか。 また、寒い時期ともなれば、鍋料理(大鍋から自分の武器に取り分けでそのまま食える料理)が主役となる。

 こうした条件を満たす料理のなかで好評を博したものをいくつか紹介しよう。



タンドリーチキン タンドリーチキン 食べたい時期 1 2 3
[鉄ちん的材料]
トリもも肉 800g
プレーンヨーグルト 2カップ
タマネギ 大1/2
ニンニク 1カケ
ショウガ 1カケ(3〜5cm)
ガラムマサラ 大さじ2
レモン
食紅
[鉄ちん的つくりかた]
  1. トリは皮を除いて、適当な大きさに切り、レモン汁とレモンの皮のすりおろしをまぶしておく。

  2. タマネギ、ニンニク、ショウガはすり下ろす。

  3. ヨーグルトに1とガラムマサラを加えよく混ぜる。

  4. 3に塩を加える(なめてみて、すこーしからいかなと言うくらい)。また、好みで水に溶いた食紅を加える。

  5. 4に2の鶏肉を加え1昼夜つけ込む。

  6. たれをふき取った鶏肉を高温のオーブンで焼く。網焼きでもOK
[鉄ちんより一言]

 ミキサーがあれば2〜4は一気にできるよ。


牛肉のビール煮 牛肉のビール煮 食べたい時期 1 2 3
[鉄ちん的材料]
牛バラ固まり肉 600g〜1kg
(スネ肉のほうが美味しいがスジが多いのでより長時間煮込む必要がある。圧力鍋があれば断然スネ肉がいいね)
ビール 700cc
(やや甘めのビールが合う。半量を黒ビールにしてもよい)
赤ワイン 300cc
ニンニク 2カケ
タマネギ 中2個
トマト缶 1缶
スープストック 3個
ローリエ 2枚
[鉄ちん的つくりかた]
  1. 牛肉は適当な大きさに切り(時間があれば厚く大きく、なければ薄く小さくする)、塩こしょうする。

  2. ニンニク・タマネギは薄くスライスする。

  3. 鍋に油を熱し1を炒める。牛肉の表面に焼き色がつくまで炒めて取り出しておく。

  4. 2を炒める。くったりとしてやや色がつくまで焦がさないように炒める。

  5. 3を戻し、ビール・ワイン・トマト缶・ローリエを加えてアクを取りながら煮込む。
    (ホールトマトの場合は、手で握りつぶして加える。)

  6. 肉が軟らかくなったらスープストックを加え、さらに煮込む。

  7. 最後に、塩・こしょうで味を整える。
[鉄ちんより一言]

 見た目にこだわるのであれば、仕上がり近くでグリーンアスパラガスやブロッコリーなどの青味を加えるとよい。


チーズのスパゲティ チーズのスパゲティ
(牛肉のビール煮をかけて食べるといっそう美味しい)
食べたい時期 1 2 3
[鉄ちん的材料]
スパゲティ 120g/人
エバミルク(缶) 100cc/人
とけるチーズ 適当
(スライスチーズなら1〜2枚/人)
スープストック 1/4個
パセリ 適当
[鉄ちん的つくりかた]
  1. 沸騰したたっぷりのお湯に塩を加えスパゲティをゆでる。

  2. エバミルクを中火にかけ、スープストック・チーズを加えて煮とかす。
    (沸騰させると分離するので注意)

  3. ゆで上がったスパゲティを湯切りし、2に加えて塩こしょうで味を整える。

  4. 仕上がりにみじん切りにしたパセリを散らす。

  5. 最後に、塩・こしょうで味を整える。
[鉄ちんより一言]

 スパゲティについては自慢のレシピが他にもたくさんあるが、肉系のスープやシチューに合う(かけて食べると美味しい)と言う点ではコレではなかろうか。

 ふつうスパゲティは1人前100gなのだが、七厘会の場合は・・・。1袋450gで売られている物が多いので1袋で4人前というのがちょうどいいのではないかと思う。

 少々お高い(\800〜\1000/450g)が、スパゲティは低温乾燥製法で作られた物がンマイ。もう歯ごたえが全然違う。「もちもちぷりぷり」っちゅう感じだ。


トリ団子鍋 トリ団子鍋(うどんすき風) 食べたい時期 1 2 3
[鉄ちん的材料]
トリミンチ肉 400g
白菜 1/4束
ネギ 1把
(好みだが、オレは青ネギを推奨するね)
豆腐 1丁
キノコ類 適当
うどん 2玉
ショウガ
だし昆布
[鉄ちん的つくりかた]
  1. 鍋にだし昆布を敷き水を張って戻しておく。
    (かつを出汁を使えばもっといいね)

  2. トリミンチにみじん切りにしたショウガ、塩、酒、砂糖を加え、よくこねる。
    (少し甘めが美味しい)

  3. 白菜、ネギ、豆腐、キノコは適当な大きさに切っておく。うどんは袋に入ったまま半分にきる。

  4. 1を火にかけ、しょうゆ、みりん、酒、旨み調味料で味をつける。
    (野菜から水分がでるので濃いめにすること。薄口醤油:味醂:酒はそれぞれ2:1:1程度である)

  5. 4が沸騰したら一口大にまとめた2のミンチを加えていく。浮き上がってくれば火が通っている。

  6. その他の材料を加えて火が通ったら味見する。好みで少量の砂糖を加えてもよい。

  7. うどんを鍋に加えて一煮立ちしたら出来上がり。
[鉄ちんより一言]

チゲ鍋 チゲ鍋(自己流) 冬でしょ! 1 2 3
[鉄ちん的材料]
豚ロース薄切り肉 400g
キムチ 300g
キャベツ 1/2個
ニラ 1把
ゴボウ 1本
キノコ類 適当
豆腐 1丁
うどん 2玉
キムチの素
コチュジャン
[鉄ちん的つくりかた]
  1. キムチ、葉物野菜は適当な大きさに切っておく。ゴボウは笹掻きにして水につけてアクを抜く。うどんは袋に入ったまま半分にきる。

  2. 鍋にだしを張りキムチを入れて煮立てる。

  3. 2にキムチの素、みそ、砂糖、コチュジャンを加え味を整える。
    (甘辛にするのがコツ)

  4. 薄切り肉を1枚1枚はがしながらしゃぶしゃぶの要領で加えていく。

  5. 豆腐、ゴボウ、キノコ、キャベツ、ニラの順に鍋に加えていく。

  6. うどんを鍋に加えて一煮立ちしたら出来上がり。
[鉄ちんより一言]

 キムチは、よくスーパーなんかで売っている、輸入物瓶詰め(やや古漬けっぽくなったもの)がイイ。
 豚とみそとゴボウは黄金の取り合わせだと思うのだがどうだろう。


手抜きリブ 手抜きリブ 食べたい時期 1 2 3
[鉄ちん的材料]
豚バラ肉(またはロース)固まり 1kg
焼き肉のたれ(みそ風味)
[鉄ちん的つくりかた]
  1. 豚バラ肉は1個100gくらいの大きさに切る。

  2. 焼き肉のたれ:醤油:酒=2:1:1の割合で作ったタレに1をつけ込む。
    (好みで、こしょう、つぶしたニンニク、鷹の爪などを加える)

  3. 焦がさないように注意しながら網焼きにする。
[鉄ちんより一言]

 豚のおいしさは脂身にあるというが、程良く脂肪が入ったバラ肉をつかったほうがイイような気はする。
 今回のシーカヤッキングではロース肉のかたまりを使ったが(安かったので)これも美味しかったね。

 ロース肉のいいところは、脂身が少ないので、溶けた脂肪がしたたり落ちて燃えだし、肉が焦げてしまうことがないということだな。


ブイヤベース ブイヤベース(4人前) 食べたい時期 1 2 3
[鉄ちん的材料]
白身魚(鱈、鯛、コチ、ホウボウ、舌平目など)
4人前で30cmの鯛1匹くらいか、おろし方は自分で勉強して
イカ 2ハイ
有頭エビ 8匹
貝類(ハマグリ、ムール貝など)
ニンニク 2カケ
タマネギ 大1個
トマト水煮(缶詰) 1缶
フェンネル(シード) 大さじ1
ローリエ 2枚
サフラン 適当
オリーブオイル 適当
白ワイン 2カップ
フュメドポワソン 4カップ
(なければコンソメやブイヨンで代用、その場合は塩を控えめにする)
[鉄ちん的つくりかた]
  1. 白身魚は、おろして切り身とアラにわけておく。イカは、ワタとゲソを除き、エンペラを外して皮をむき、輪切りにする。エビは、頭・殻を取り(これらはダシに使うので捨てない)、背ワタを抜く。ハマグリは塩水につけ砂を吐かせておく。

  2. ニンニク・タマネギは薄くスライスする。

  3. オリーブオイルを熱し2を炒める。くったりとしてやや色がつくまで焦がさないように炒める。フェンネル、エビの、頭・殻を加えてさらに炒める。
    (このときに白身魚のアラがあれば一緒に炒める)

  4. 白ワイン、フュメドポワソン、トマト水煮、ローリエ、サフランを加え、アクをすくいながら煮込む。
    (タマネギが煮くずれるくらいまで煮込む)

  5. 4を漉してスープをとる。
    (へらなどを使い、最後の1滴までスープを漉し取る)

  6. 5のスープに塩・こしょうして味を整え、1の、白身魚の切り身・イカ・エビ・貝を加えてさっと煮込む。
    (煮すぎると魚介が堅くなるので注意)
[鉄ちんより一言]

 これを茹でたてのスパゲティに合わせれば、最高のシーフードスパゲティになる。


パエリヤ パエリヤ(4人前) 食べたい時期 1 2 3
[鉄ちん的材料]
米 3カップ
イカ 2ハイ
有頭エビ 8匹
貝類(ハマグリ、ムール貝など)
チョリソー 4個
鶏肉 200g
ニンニク 1カケ
タマネギ 大1個
トマト 大1個
サフラン 適当
オリーブオイル 1/2カップ
白ワイン 1カップ
フュメドポワソン 2-3カップ
(なければコンソメやブイヨンで代用、その場合は塩を控えめにする)
[鉄ちん的つくりかた]
  1. イカは、ワタとゲソを除き、エンペラを外して皮をむき、輪切りにする。エビは、頭としっぽを残して殻を取り背ワタを抜く。ハマグリは塩水につけ砂を吐かせておく。

  2. ニンニク・タマネギはみじん切り、トマトは皮をむいて1cm角に切る。ピーマンは粗いみじん切りにする。

  3. 鶏肉は1口大のそぎ切りにする。サフランは白ワインに漬けて戻しておく。

  4. オリーブオイル(大さじ1〜2)を熱して、ニンニク・タマネギを炒め、鶏肉を加えて火が通ったら、トマト・ピーマンを加えてさっと炒めて、取り出しておく。

  5. オリーブオイルの残りを熱し、米(洗わない)を炒める。米に火が通り透き通ってきたら、サフランごと白ワインを加え、さらにフュメドポワソンを加える。ここで可及的速やかに塩こしょうして味を整える。

  6. 4、1、チョリソーを米の上に均等に載せ(決してかき混ぜない)、中火〜強火で一気に炊きあげる。
[鉄ちんより一言]

 和歌山では器具(鍋、ストーブ)の不首尾によりあまりうまくできなかったが、本来は失敗のない簡単な料理だ。白ワインを飲みながらぱくつく男の料理である。
 米と水分の割合は10:11である。フライパンなどの浅い鍋を使い、強火で一気に炊きあげるのがコツ。ほんのすこーし米に芯が残るくらいがベスト。

 本来パエリアパンには蓋がないが、コッヘルなどの深い鍋で炊く場合には蓋をしたほうがよい。深さがある鍋で蓋をしないと、米の上と下とで炊きあがりに差が出てしまうためである。パエリアパンを使う場合も、米の上に載せた具に火が通るまではアルミホイルなどで蓋をするほうが良いだろう。


牛テールのスープ 牛テールのスープ 食べたい時期 1 2 3
[鉄ちん的材料]
牛テール
ニンニク
ネギ
[鉄ちん的つくりかた]
  1. 牛テールはよく洗い、(多いようなら)周りについた脂肪をそぎ落とす。ニンニクは皮をむき、包丁の腹で叩きつぶしてガーゼの袋などに入れる。ネギは鍋に入る長さに切っておく。

  2. 牛テールを鍋に入れひたひたの水を張り火にかける。3〜5分ほど沸騰させたら煮汁を捨てる。
    (脂肪が多いので一度油分を落とす。)

  3. テールの高さの倍くらいまで水を張り、ニンニク・ネギを加えて再度火にかける。沸騰してきたら沸々と沸きあがる状態を保つよう火力を調整する。

  4. 時々水を補給しながらよくよく煮込む。

  5. スープが白濁したら、ニンニク・ネギを取り出して、酒・塩・こしょう・旨み調味料で味付けする。

  6. 器に取り、小口に切ったネギとごま油で風味付けする。
[鉄ちんより一言]

 このままでも十分いけるが、好みの野菜・ご飯を加えゴマ油で風味づけすれば、美味しいテールクッパの出来上がりだ。

 なお豚骨スープが白くなるのは、長時間沸騰させることによって脂肪分が乳化されるためである。 これによって、豚骨スープの特徴であるまろやかさと濃度が醸し出されるのだ (透明かつ淡泊な鶏ガラスープが決して沸騰させないのと対照的だ)。
テールスープもまた同様である。
特に手間がかかる料理ではない。とにかく気長に気長に煮込むべし。


鯛のぶっかけご飯 鯛のぶっかけご飯(4人前) 食べたい時期 1 2 3
[鉄ちん的材料]
米 3合
鯛のお刺身 4人前
大葉 8枚
切りゴマ 適当
めんつゆ(濃縮、甘口タイプがよい) 80cc
酒 50cc
わさび 適当
[鉄ちん的つくりかた]
  1. 米を炊く。
    • 水加減は米の状態にもよるが、米1に対し水が1.2程度である。
    • 米はよく研いで分量の水に浸して置いておく。(1時間程度)
    • 次に米の炊き方だが、コツは2点ある。
      1. 第一は、鍋の機密度を高め、圧がかかるようにすること、である。 飯ごうを使うならばともかく、コッヘルなどは長いこと使用しているとゆがんできて、蓋がぴったりと閉じないことがよくある。

        このような鍋では米をふっくらと炊きあげることはできない。

        そこで、鍋の口を覆うようにアルミホイルでぴったりと蓋をしてその上に鍋蓋を置き、さらにこぶし大の石を重石として蓋の上に載せるようにする。

      2. 第2は火加減だが、沸騰までは弱火で時間をかけ十分に水を含ませる。その後は火力を上げて中火にし、吹き出してくる蒸気におコゲの臭いが混じってくれば炊きあがりである。

    • 炊きあがれば鍋をひっくり返して10分ほど蒸らすのだが、寒い時期は蒸らしの間にご飯が冷めないようにタオルなどで鍋を包むようにするとよい。

  2. 米を火にかけたら、めんつゆと酒で漬けダレを作り刺身をつけ込む。(30分〜1時間)

  3. 米が蒸らし上がったら、ご飯を器に取り鯛の刺身を載せ漬けダレをかける。千切りにした大葉とゴマを散らして、好みでわさびを付ける。
[鉄ちんより一言]

 キャンプに限らず、一本あると便利なのがいわゆる「めんつゆ」である。特に濃縮タイプのものは、どんぶり物のタレや煮物の煮汁にと何かと応用範囲が広い。

 このぶっかけご飯」は、市販のめんつゆとお刺身のパックを使って簡単にできる料理である。

 それからご飯を炊くときはダッチオーブンに限る! マジうまい!!


アサリご飯
アサリご飯 毎日食べたい!
(あさりの旬はいつ!?)
1 2 3
[鉄ちん的材料]
米 3合
アサリ 2パック
ショウガ 1カケ
三つ葉(または青ネギ) 適当
酒 1カップ
[鉄ちん的つくりかた]
  1. アサリはよく砂を吐かせておく。米は洗ってざるにあげておく。

  2. 殻を擦りつけるようにしてよく洗ったアサリと酒を鍋に入れ、蓋をして火にかけ、アサリの酒蒸しを作る。

  3. 貝の口が開いたら火からおろし、ティースプーンなどを使いアサリの身を外す。酒蒸しの汁は漉して残しておく。

  4. 皮をむき千切りにしたショウガ、米を鍋に入れ、酒蒸しの汁に水を加えて米の1〜2割り増しにして加える。

  5. 塩、醤油、酒で味を整える(目安:塩 小1/2、醤油 小1、酒 大1)

  6. 炊き〜蒸らしは省略。

  7. 蒸らし上がったらアサリの身を加え、大きく混ぜる。ご飯を器に取り、ざく切りにした三つ葉、小口に切ったネギなどを散らす。
[鉄ちんより一言]

 アサリは本当に美味しいが、困るのは砂が残ってしまうことである。
 砂を吐かせても、必ずと言っていいほど「ガリッ」とした感触を味わうはめになる。
 水煮缶を使えば簡単だが、味はぐっと落ちてしまう。そこで少々面倒だが、このような作り方を考えたわけだ。
 炊きあがってからむき身加えることによって、砂の噛んでいないふっくらとしたアサリが味わえると言うわけである。

 旬のよく肥えたアサリを使えば、思わずお代わりしたくなること間違いなし、自信のメニューである。




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